1996年04月04日

プリオン病原体(Prion)

プリオン病原体(Prion)

 ウイルス、細菌、ウイロイド(viroid)、カビなど今までに知られている病原体とは異なる蛋白病原因子。Prusiner(カリフォルニア大学)は1989年にこれをPrionと呼ぶことを提唱した。
 プリオンによって感染する病気はヒトのクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)、クールー病、Gerstmann-Straussler症候群(GSS)。ウシの海綿状脳症(BSE)、ヒツジのスクレイピー病がある。
 通常の生物は増殖するのにDNA、RNAといった核酸の複製で増殖するが、プリオンは核酸を必要とせず、異常プリオン蛋白が正常プリオン蛋白(健康な動物は正常プリオン蛋白を持っている)に接触して異常プリオン蛋白に変化させることで数を増やしていくと考えられている。
プリオンの性質

核酸がなく蛋白だけで数が増える
高圧滅菌しても死なない
強烈な消毒薬でも死なない。
種々の酵素に対して抵抗性がある。
参考文献

「牛海綿状脳症およびプリオン説」-ヒトと動物の感染症の比較生物学 … 小野寺節
 モダンメディア 1995年2月号(発行所:栄研化学株式会社)
「プリオン病とアルツハイマー病研究の近況」 … 佐藤磨人
 メディヤ-サークル 1995年12月号(日水製薬株式会社)
「プリオン病原体とは」 … 立石潤
 メディカルテクノロジー 1995年9月号(医歯薬出版)
posted by しまねこ at 00:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 新興・再興感染症
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