12 December 1997 WHO発
中国香港特別行政区のA型インフルエンザ(H5N1)
12月12日、調査により、A型インフルエンザ(H5N1)と疑われる3人の患者が見つかった。インフルエンザサーベイランスが強化され現在全ての病院と63の公的診療所を対象に実施された。
確認された4人のうち最新の2例は各々11月20日と24日の発病だった。
WHOインフルエンザ協同研究センターとCDCの5人の疫学者チームが調査のため到着した。血液サンプルは患者の家族、看護スタッフとその他の接触者から採取された。今のところ、人から人への感染は確認されていないが、今後の血液検体の検査によって感染源を非常に明確につきとめる必要がある。
インフルエンザ様の症状が数人の看護スタッフにあり、アマンタジンによる治療が行われている。しかし、それは現在香港で流行しているウイルス性の呼吸器感染症によるものかもしれない。動物の間での流行は報告されていないが、野性の鳥と家禽類のの調査が行われている。
香港やその他のどこでも検疫や旅行制限を強制する理由はない。
人から人への感染がなく、発生の報告がないことにからWHOは特異的なH5N1ワクチンの開発を勧告していない。しかしながらWHOのインフルエンザ共同研究センターは必要に応じてワクチンを生産するためのいくつかのH5株の調製作業をしている。 ワクチン株の分離は数ヵ月かかり、ワクチン生産試薬の準備ができるのは早ければ1998年の1月になる。
そうこうしている間に、CDCのインフルエンザ共同研究センターは試薬キットを調製した、それは間もなくすべての国の国立インフルエンザセンターにH5N1を診断するために配布されるだろう。
H5N1ウイルスの生の病原体の研究は、ウイルス株はWHOの要求する国立家畜研究施設と公衆衛生専門家の共同の安全委員会によるアセスメントを受けたレベルP3+の研究施設に制限される。
7 Dec 1997 WHO発
香港特別行政区でのA型インフルエンザ(H5N1)
保健当局は、新たに診断された二人の患者をWHOに報告した。
一人目は54才男性、インフルエンザ様の症状を呈し、肺の合併症で死亡した。二人目は13才の少女、集中治療室に入院し、現在快方に向かっている。どちらの患者もH5N1陽性だった。
感染源は不明だが、いずれも以前に報告された患者との直接接触はない。検体はアトランタのCDCに送られ、CDCのチームが調査支援のため現地に入った。
1997年12月12日
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